『坂の上の雲』に登場した書簡(2)

先週の日曜から放映が始まったドラマ『坂の上の雲』。一昨日はその第二回目でした。学生時代の塩原金之助(夏目漱石)が登場し、正岡常規(子規)と寄席に通うエピソードなどが登場しました。

さて、第一回目に登場する三通の書簡、その二つ目は、上京した正岡子規が松山の実家に宛てて出した手紙です。菅野美穂扮する子規の妹の律がこの手紙を取り出し、秋山真之に読んで聞かせる場面が登場しました。

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残念ながら手紙の表面は映りませんが、文面は以下のようになっていました。

拝呈
東京ハ見ルモノ聞クモノ毎日驚クバカリナリ
イツカ母上ヤ律ニモ見セタイモノダ
常規

下には蒸気機関車の絵も描かれています。

この葉書が現存するかどうかはわかりませんが、子規は晩年(といっても30代半ば)、病床で記した日誌にも、身の回りの事物を写生しており、こうして手紙にもよく絵を描いていたのでしょう。文字だけの手紙よりも、こうしてちょっとした絵が入っていた方が、温かみがありますね。

さて、もう一通は、これもすでに上京していた秋山好古から、伊東四朗演じる父親(秋山久敬)宛に届いた手紙。
大事をなそうと意気込みながら松山で家族と暮らす弟真之を想い、面倒は見るから、真之をすぐ東京によこせ、という内容の手紙です。文面は台詞で伝えられるだけで、画面には映りませんでした。

封筒の表面が一瞬映ります。これも、設定では明治16年なので、赤い2銭のU小判が貼られているようですね。消印は、明治6年から21年にかけて使われていた二重丸型日付印のようです。中央に局名が表示されているのですが、画面ではちょっとわかりませんね。

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最後に、松山と子規にまつわる切手を紹介しておきましょう。

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「歴史と文化の息吹くまち松山」と題して、2001(平成13)年9月12日に発行された、愛媛県のふるさと切手です。「正岡子規と松山城」「坊ちゃん列車と道後温泉」の二種類の切手が五枚ずつ納められていますが、右側のシート地にも、子規の四つの句「春や昔十五万石の城下哉」「草茂みベースボールの道白し」「温泉の町に紅梅早き宿屋哉」「汽車道の一すじ長し冬木立」がアレンジされ、伊予松山の歴史と文化を楽しめる構成になっています。

こうして、シート全体で保存したくなるような切手は、購入する側としては費用負担が気にかかるところですが、この切手、実はすべて50円切手なので、10枚で500円。80円切手10枚よりは若干リーズナブルで、収集家にはありがたい切手です。50円のふるさと切手は、旅先から絵葉書を出すときに使えるので、実はけっこう便利だったりします。

ちなみに、この「正岡子規と松山城」の切手に描かれている子規のポーズは、子規が野球のユニフォームを着てバットを持ち、写真館で撮影した写真をもとにデザインしてあります。先日の『坂の上の雲』第二回の放送でも、香川照之扮する正岡子規が、この写真を撮影しているシーンがありました。

スペシャルドラマ『坂の上の雲』、今後も目が離せませんね。
http://www.nhk.or.jp/matsuyama/sakanoue/index.html

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この記事へのコメント

上ちゃん
2009年12月11日 00:37
ご無沙汰しております。
お元気そうで何より。
坂の上の雲のあのシーン、思わず「赤2」!と唸ってしまいました。
ああ、元収集家の悲しい性ですねえ(笑)
2009年12月13日 09:22
アドミラルの上ちゃん、でしょうか。
まだ収集続けてますか。
これからも、どうかよろしく。

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