サン=テグジュペリが飼っていたキツネ

今回はちょっと趣向を変えて、海外文学をテーマにとりあげてみたいと思います。

昨日(4月23日)から、浅草の都立産業貿易センターでスタンプショウ’10が開催されています。
http://yushu.or.jp/event/s_show10/index.htm

このスタンプショウでは、昨年から審査員を担当することになり、今年は審査員出品として「サン=テグジュペリの生涯」4フレーム(64リーフ)を出品しました。

その展示品の中から、この三枚の切手をご覧ください。

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サン=テグジュペリは、『星の王子さま』『夜間飛行』『人間の土地』をはじめとする一連の「飛行機もの」作家として有名ですが、生涯を通して操縦桿を握り続けた飛行士でもありました。21歳で民間飛行免許を取得し、26歳でラテコエール社に入社、その後、北アフリカから南米への路線開拓に貢献しました。

黎明期の飛行機は、積載重量が非常に限られていたため、旅客を乗せて運行する事業は成り立ちませんでした。そこで、重量が軽い「郵便」を運ぶことがビジネスとしてまず有望視されました。

サン=テグジュペリも、そのような郵便を運ぶ飛行士として活躍した一人です。

飛行機の継続運行距離も限られていたので、長距離輸送には中継基地が必要でした。1927年、サン=テグジュペリはキャップ・ジュビー(現在のモロッコ)の砂漠の中に設けられた、そのような中継基地に赴任します。

サン=テグジュペリは主任としてここで2年間を過ごすことになります。ここで、サン=テグジュペリが手なずけていたのが、砂漠に住むキツネ(フェネック)でした。

『星の王子さま』には、キツネが登場し、星からやってきた王子さまに、「心で見なくちゃものごとは良く見えない。大切なことは目に見えないんだよ」という、印象的な言葉を残していきます。サン=テグジュペリ自身が、この物語の挿絵を描いているのですが、その絵を見ると、キツネはとがった大きな耳をしており、フェネックの特徴とよく似ています。

今回紹介した3枚の切手は、いずれもフェネックをデザインしたものです。上から、モーリタニア、ソマリア、西サハラから発行されたものです。

フェネックは日本でも愛好者がいらっしゃるようで、かなり高額ですが、日本で購入することもできるようですね。


今回まとめた作品は、8年前(2002年)のスタンプショウに出品した3フレームの作品を大幅にリニューアルしたものです。サン=テグジュペリが活躍した時代に、実際に南米のブエノスアイレスからパリに運ばれた郵便物なども展示しています。サントスデュモンやライト兄弟、ファルマン、リンドバーグといった飛行機の黎明期に活躍した人たちのエピソードを織り交ぜながら、サン=テグジュペリの44年の生涯を追いかけた作品となっています。

入場は無料ですので、お近くの方はぜひご来場ください。

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