湘南文学散歩(1)明治時代の鎌倉見物

「切手の博物館」にて、2月26日まで開催中のパソコン郵趣部会展'12に『湘南文学散歩』と題して、湘南地区ゆかりの作家を紹介する作品を展示しています。作品の中では、鎌倉や江ノ島、茅ヶ崎の歴史についても、絵葉書やパンフレットを使って紹介しています。

今回はその展示品の中からピックアップしたマテリアルを紹介したいと思います。

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これは明治40年に、鎌倉の大仏を見学した人が差し出したはがきです。

あて先は「東海道茅ヶ崎海岸」と見えます。切手に押された消印は、鎌倉局明治40年7月28日。あて先住所の下あたりに押されている消印は、同日の茅ヶ崎局の消印。茅ヶ崎に到着した時に押されたものでしょう。当時は郵便物の数も限られていたでしょうから、比較的近い距離は当日配送されていたと思われます。

本文には、「只今大佛見物してあまり熱いので氷屋にやすみました。」とあります。午后二時半という時間も見えます。夏の盛りには氷を切り売りする茶屋などが境内に出ていたのかもしれません。額からこぼれる汗が目に見えるようです。

裏面を見てみましょう。

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高徳院の大仏の写真に筆書きで「鎌倉の氷屋で」とあり、真ん中に俳句らしきもの。「一銭でおなかの中を見物し」でしょうか。現在でも大仏の胎内に入ることができますが、当時も一銭を払うと見学できたようです。歴史に彩られた古都をめぐると、思わず一句捻りたくなる気持ちは、今も昔もかわらないようです。

このように、無名の方によって書かれた手紙から、時代や歴史を読みといてみるのも面白いものです。

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