大連駅と上野駅の共通点

今、出張で大連に来ています。今日は雨模様ですが、ホテルの部屋からは大連駅前の勝利広場がよく見えます。下の写真は大連駅です。

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さて、この大連駅、竣工は1937年(昭和12年)で、ほぼ当時の姿のまま現在に至っています。設計を担当したのは南満州鉄道株式会社の太田宗太郎です。2階が出発、1階が到着というようにフロアを分けた構造になっているところは空港のようです。

この大連駅の駅舎の形を見て、何か見覚えがあるように感じる日本人も多いかもしれません。この駅舎、実はその形が上野駅に非常によく似ているのです。

下は、昔の上野駅の絵はがきです。

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上野駅の駅舎は1932年(昭和7年)、大連駅の5年前に完成していますので、大連の方が上野を参考にしたのでしょうか。上野駅の設計者は鉄道技師であった酒見佐市。上野駅の外壁には腰部分に稲田産花崗石、壁の部分には多胡石小松石の砕石を混ぜたモルタルが使われています。日本では、1923年(大正12年)に発生した関東大震災以降、耐震基準が見直され、駅舎の建物にも十分な強度が求められました。大連に地震が多いという話は聞いたことがありませんが、まだ大震災の災禍の記憶が生々しく残っていた時代に日本の建築家が第一に考えたのは、やはり安全性だと思われます。大連駅の設計思想が、装飾性を排除した安定感のある凸型の直方体に落ち着いたのも、時代の流れだったのかもしれません。

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