目白にて「風景印文学散歩」を展示中

東京目白の「切手の博物館」で昨日から始まった「切手の博物館開館15周年記念展 15人の風景印コレクション」に、2フレーム(32リーフ)の作品『風景印文学散歩』を出品しています(http://yushu.or.jp/museum/toku/index.html)。

このブログでも紹介してきた、文学にゆかりのある風景印を多数、展示しました。風景印だけでは味気ないので、実際にその風景印に描かれた文学碑を訪問し、撮影した写真や関連するパンフレットなどを交えて展示を構成しています。

さて、今回はその展示品の中から、山本有三の風景印を紹介したいと思います。

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切手は、20世紀シリーズ第8集(2000年3月23日発行)から、山本有三とその著書『路傍の石』をイメージしたもの。これに、山本有三の文学碑をデザインした栃木局の風景印を押印しました。

昭和35年、有三は栃木市の名誉市民に推薦されました。それを記念して、昭和38年に大平山の謙信平に文学碑が建てられました。風景印の右下に描かれている楕円形のものが、この山本有三の文学碑です。

実際にこの碑を訪ねてきました。自然石の大きな碑が、樹木に埋もれるようにして建っていました。

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碑には、山本有三の顔のレリーフとともに、有三の代表作『路傍の石』の一節が刻まれています。

  「たったひとりしかない自分を
  たった一度しかない一生を
  ほんとうに生かさなかったら
  人間うまれてきたかいが
  ないじゃないか」

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風景印の中の文学碑にも、丸い眼鏡をかけた有三の顔のレリーフが描かれているのが、なんとなくわかりますね。

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この碑が建つ謙信平(けんしんだいら)は、かつて上杉謙信が兵馬の訓練を行なった際、太平山の上から南に広がる関東平野を見渡し、あまりの広さに目を見張ったという言い伝えがある場所で、今でも確かに関東平野の広さを実感できます(下の写真)。

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栃木市内にある山本有三の生家は、「山本有三ふるさと記念館」として一般に公開されており、有三ゆかりの品々を間近に見ることができます。この記念館ではちょっとレトロな来場記念スタンプを使っています。上で紹介したカードの左側に押してあるのが、そのスタンプ。『路傍の石』の主人公である吾一少年のたくましく生きる姿をイメージした木版画タッチのスタンプは、このように風景印とあわせて楽しむことができますね。

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他にも、漱石から一葉、子規、藤村、啄木、賢治、牧水、晶子、山頭火、金子みすゞ、林芙美子そして太宰まで、風景印や写真、パンフレットを組み合わせて多数展示しております。展示期間は、10月27日(木)から11月6日(日)まで。開催時間は10:30~17:00です。お近くにお立ち寄りの際はぜひごらんください。

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